SSブログ

遺伝外来_1 [家族と病気に関する記載]


9月に入ってから長期の仕事が入ってなかったので、
マンモグラフィーや、定期検査など、カラダの絶賛メンテナンス月間としていました。

考えてみるとこの数年の夏といえば、お見舞や通院の記憶ばかりだ...。

こぎんさん、兄、ともに54歳という同じ年齢で旅立ったのもこの9月。

そして昨日は上書きするかのような、54歳の9月という川島なお美さんの訃報。

もう1つの案件も重なりましたよね^^;、
メディアではいろ〜〜〜〜〜んな報道がされていますが、
がんというものは皆が同じような過程でがんになるというわけではないので、
どこぞの医者やらコメンテーターやらが勝手にいろんな事を言っておりますが、

「こうすればがんにならない」ということはないし、
「こういう食生活をしていれば治る」ということもない!
ってことは断言しちゃいます。

あちこちで特異な例を取り上げてるのを見聞きしては、
定期検査で見つからないならば定期検査に行く必要ないじゃない?
違和感感じたら行けば良いって考える人もいるだろうなと思います、、、
でもね、定期検査で見つかって助かってる人がたくさんいるわけなので、
そこは自分で冷静に考えた方が良いでしょう。

早期に見つけてしっかり治療を受ければ治ることが多いのは長年の確かなデータです。

化学療法も種類によって、どの抗がん剤がどのがんに効くかという事は
過去のたくさんの患者さんのデータによって積み重ねられてきた結果です。

主治医の先生と相談して、納得できなければセカンドオピニオン、
先生と意見が合わなければ転院しても良いのです。
まずは前向きに治療を受けて欲しいなぁと経験者としては思うわけです。

もちろんそれでも順調に治らない場合もあります。

2年前亡くなった私の兄は告知後、一人で医師の話を聞き、一人で考え、
免疫療法(ANK療法)という自由診療を受ける事に決めてしまいました。

私は...
認可を受けて免疫療法を実施している「先進医療指定病院」以外はダメ!
というrider女史の助言も聞いていたので、

セカンドオピニオンに先進医療指定病院へ行ってみたら?
と説得しました。

しかしその時は既に、標準治療の内容も、先進医療の対象となる病状も、
調べ尽くしていたようで、自分の病気は
先進医療指定病院での治療を受けられる基準には当てはまらないから
行くだけ時間の無駄なのだ....と。

今になって思えば、この頃、既に余命宣告をされていたのではないかなぁ?と。
治療法がないならば、探して探して上記の療法を実施している数少ない病院を選んだ...
それが民間のクリニックだったという理由です。

半信半疑であったとしても、人は逆転の可能性がある方に賭けたいものです。
「免疫療法のクリニック」(っていろ〜んな免疫療法があるんですよー)
やガンビジネスが数多く存在する理由です。

その時の私には兄の決断を否定する理由がみつかりませんでした。
(治療内容を読むと確かに普通の免疫療法とは違い、なるほどと思える内容も多かったのです。)
多少お金がかかっても治療をするということは精神的な支えになっていたと思います。
だから、そこまでは今でも後悔なし。

でもね!
冷静に考えてくださいね。
免疫免疫と言われ始めてから症例数もかなり増えてると思いますので、
そんなに効果があるデータがあるならば、民間のクリニックではなくて、
もっと研究機関が出来ていいと思うんですよ。

高い抗ガン剤を保険診療で実施するより国は医療費負担減らしたいはずなんですから...。
標準治療を免疫療法に切り替えてるでしょう?
それよりも再生医療・予防医療を推進しているのが現実のようです。


もう1つ
民間のクリニックでは具合が悪くなってからの対応が全然ダメです!

兄は当初、このクリニックならば○○病院というがん拠点病院となっている提携病院もあるので、
もしもの場合はそちらへ転院もと考えていたのだけど...いざとなったら
「もしもの際は救急車を呼んでください」という対応です。

重篤な患者の入院施設がないクリニックが、がんの治療を実施するってダメですよ。

こっちは命預けて高額払ってんの、やるなら最後まで診んかい!
ゴルァ〜!!!

ってことで、今では私も自信を持って民間治療は絶対お薦め致しませんので
どうぞ参考意見としてくださいね。



あー、前置きがえらく長くなっちゃった。
(え?前置きだった?笑)


IMG_1628.JPG

で、ここからが本題。


9月2日は遺伝外来の日でした。

こぎん姐さんの命日と重なったのは、彼女からの何かのメッセージか?
などと思いながら1か月前に受けた
「マイクロサテライト不安定検査」
というものの結果を聞きに行ったのでした。

実は6月の外来の担当医が数年ぶりにお会いしたドクターで、
術後のフォローアップをして頂いていた先生でした。

婦人科癌のなかでも遺伝の専門家。
この数年の家族の罹患状況を相談してみたところ、

「それはリンチ症候群の可能性があるかもしれないね。
nakaさんはご家族の罹患で条件を満たしてるから保険診療で検査を受けられますよ。」

ということで、先述の検査となった訳です。

検査と言っても採血すらも必要なし!
8年前の私のがん細胞が大学病院の研究材料になって残っているので、
それを調べれば良いとのこと...
この検査で陽性となれば「リンチ症候群」である可能性が高いというもの。
(まだ確定ではないです。)

通常の遺伝子というのは同じ配列で再生されるものですが、たまに間違えて?
違う配列になっちゃう困った奴が出てくることがあるらしいです。

そのこまった遺伝子ちゃんに、

「こらこら学校来るのに金髪は禁止でしょ!スカートは膝丈よ!」
と校門で見張っている怖い風紀委員みたいな?
修復遺伝子というのが働いて取り締まってくれているので、
ヤサグレた遺伝子は渋々髪を黒く戻したり、
スカート丈直したりして登校してるのです。
おかげで大した問題は起こらない。
この風紀委員も免疫の1つなのかな?

しかしながら、たまにどうにもいうことを聞かない“ミスマッチ遺伝子”が子分まで作って
この風紀委員のバリケードを突破してガラス割ったり、暴れたりして警察沙汰になっちゃう...。
→これを通常の発がんのイメージだとしましょう。

しかし「リンチ症候群」というのはどうやら、取り締まり強化してるはずの風紀委員遺伝子が

「あら、あなたって元々金髪だった?そう、そうよねぇ〜似合ってるわ♪^^
校則ではスカート丈ってくるぶしだっけ?まぁいいんじゃない?スカートはスカートよ。」
のように、判断能力が欠如しちゃってる状況。

こうやって、間違った細胞をどんどん作ってしまうミスマッチ修復遺伝子というのが、
50パーセントくらいの確率で遺伝するという事が分かってきたんだそうな。

(医療関係者の方、私の認識が間違ってる場合はどうぞご指摘くださいね)


自分が陽性だったことにつては決して落ち込んでいるわけではないのでご安心下さい。
むしろ、どのがんになりやすいのかがはっきりすれば、
そこに絞って定期検査を受けられる訳じゃないですか。

これは新しい感知器を持つようなもの!

まぁ、実母も私も自分の事だけなら自分で決めれば良いけれど、
遺伝となったら甥っ子姪っ子達にまで関わる大事なことでもあるので
もうちょっと詳しく調べてもらおうかと思ってます。

この検査は罹患した本人でないと受けられないので、
先日こちらの主治医のお手紙を持って実母の主治医のところへ行ってきました。

来月は実母に遺伝外来を受診してもらう予定です。

(なんと...本題の方が短い?笑)



*こういう情報は共有してどなたかの参考になればと思いますので、これからも情報公開していきたいと思います。

*コメント欄へのがんビジネスと思われる営業目的の書き込み等があった場合は個人の判断で削除させて頂きます。



nice!(13)  コメント(15)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。